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マイホームブック(byスターフォレスト) > 不動産・住宅購入マニュアル > 長屋にはこんなメリットがある! 戸建て感覚で住める長屋の魅力

2018-05-31

長屋にはこんなメリットがある! 戸建て感覚で住める長屋の魅力

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「長屋」と聞くと、非常に古い、風呂もないような家を思い浮かべる方も多いかもしれません。間口が狭く奥行きのある、長屋のような建物を表する言葉として「うなぎの寝床」というものがありますが、特に路地裏に建てられたような長屋はこの表現にふさわしく、暗くて狭いイメージでしょう。

しかし近年、この長屋のよさが見直され、建物の建築やリノベーションなどの場面で活用されることが増えています。「うなぎの寝床」のような狭い場所にも建てやすく、集合住宅でも戸建て感覚で住むことができる長屋の魅力をおさらいしていきましょう。

長屋とは?

「長屋」とは集合住宅の一種で、大きな1つの建物のなかに、壁を隔てた複数の住戸が横に連なっているようなものです。複数戸が横に並ぶようにして壁を共有しており、建物全体としては横に長く伸びる形になっています。その建物全体としての長屋は一見戸建てのようですが、個々の住戸にそれぞれ玄関があり、直接外と行き来できるようになっています。

昔の主な長屋は平屋でしたが、現代は2階建てやそれ以上のものが多くなっています。また、個々の住戸にロフトやパティオが設けられているような建物もあり、かつての「暗くて狭い長屋」というイメージを一新するように快適な物件が増えているのです。

長屋と共同住宅との違いは?

同じく集合住宅の一つに「共同住宅」というものがあります。集合住宅のこと自体を共同住宅と呼ぶこともありますが、狭義の共同住宅は集合住宅の一種の形態で、1つの建物の中に複数の部屋があり、その個々の部屋に入居者がいるというイメージです。

1つの建物の中に壁で隔てる形で複数の住戸が連なっている集合住宅というと、共同住宅は長屋とよく似ているように思われます。しかし、共同住宅と長屋には大きな違いがあります。共同住宅では、建物全体に共用の玄関やホールがありますが、個々の住戸には玄関はありません。廊下や階段も同様です。他方、長屋では、個々の住宅にはそれぞれ玄関があり、2階建ての長屋の場合は住戸内に階段があります。

法律上「特殊建造物」として扱われる共同住宅は、法律上さまざまな制約が課され、建てる敷地の条件や避難路の確保などに厳しいルールが設けられています。長屋は特殊建造物には該当しないため、こうした制約の対象とはなりません。

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長屋のメリットに注目してみよう

そのように厳しい制限を受けることのない長屋は、狭い土地や住宅密集地、旗竿地などのような土地も最大限に活用して住宅を建てやすいのです。入居者にとっては居住空間を有効に使うことができますし、オーナーにとっては建築コストを抑えられるといったメリットがあります。コストが安ければ、賃貸経営時の家賃にも反映できます。

かつては暗くて狭いイメージの根強かった長屋ですが、それは両隣の住戸と壁を共有している設計上、開口部が少なかったから。現在の長屋は天窓を設けたり、2階建てで開放的な設計にするなど、室内を明るくする工夫がなされています。

海外にも長屋形式の建物は多く、それらは「テラスハウス」「タウンハウス」と呼ばれています。日本でも、「メゾネット」と呼ばれる形式の長屋があります。共同ではない住戸ごとの階段で複数階を使うことができれば、専有面積もそれだけ増えますし、横だけではない縦の空間も満喫できます。

集合住宅でありながら専用の玄関をもつ長屋は、プライベートな空間で快適な生活を送ることができます。住戸ごとに専用の庭が付いている物件であればなおのこと、まさしく戸建て感覚で住むことができるでしょう。

おわりに

戸建てに住みたいと考える方は、今でも少なくないものです。とはいえ、戸建てのマイホームを買うのは容易ではありませんし、戸建ての賃貸物件は都市部ではなかなか見つかりません。集合住宅でありながら戸建てのような感覚で住める長屋は、集合住宅と戸建ての“いいとこどり”ともいえる存在です。

かつては敬遠されることも多かった長屋ですが、そのメリットを引き出すような設計の工夫を施すことで、魅力的なスペースとして認識されるようになってきています。古い長屋そのままの状態では空き室率が高い物件も、リノベーションで開放的な長屋にすることで、入居者の人気と満足感を高める物件に生まれ変わることができるでしょう。