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マイホームブック(byスターフォレスト) > 団地暮らしコラム > これで団地博士! 団地の棟のタイプ別の特徴と間取りについて解説します。

2019-03-07

これで団地博士! 団地の棟のタイプ別の特徴と間取りについて解説します。

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長方形の箱型の建物が平行にずらっと並んでいる…。団地といえば、このような光景を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

戦後の住居不足対策のため、高度経済成長期のころには、必然的にそのような形の住棟が増えていった団地ですが、なかにはユニークな形の住棟をもつ団地も存在します。決して均一的ではない団地の形や間取りを知っていくと、団地の魅力をより感じられるようになるでしょう。

いろいろな形をしている団地~その1~

単調になりがちな団地の景観に変化をもたらす役割をもつ、ユニークな住棟の代表例ともいえるのが「ポイントハウス」でしょう。これは文字通り、団地の景観にアクセントを生み出すため“ポイント”で配置された住棟です。いったいどのようなポイントがあるのでしょうか。

スターハウス型(星型)

ポイントハウスにもいくつかの型がありますが、昭和30年代を中心に建設されたのが「スターハウス型(星型)」です。これは上から見るとY字の形をしている住棟で、Y字型の各辺に1戸が割り当てられた「1フロア3戸」の構成です。

各住戸がすべて角部屋になることから、開放感があり風通しや日当たりがいい反面、窓が多く隣の住戸から家が丸見えになってしまうというデメリットも。

ボックス型(キューブ型)

続いて増えていったのが「ボックス型(キューブ型)」で、これは文字通りキューブ状の住棟です。単調になりがちな周囲の景色にメリハリを出すために建てられはじめたのがこの型です。ちなみにポイントハウスは、一般的にはこのボックス型を指しています。

ご当地型のポイントハウスも!

スターハウス型やボックス型のポイントハウスは全国的に導入されていきましたが、このほかに30年代初期に建てられた名古屋の「L字型」など各地域の“ご当地型”のポイントハウスも存在します。

いろいろな形をしている団地~その2~

ポイントハウスは、団地の景観に変化をつけたりスペースを有効活用したりするために用いられた住棟ですが、各地がもつさまざまな事情のなかで団地を効率よく建設していくために、ほかにもさまざまな形の住棟が考えられています。

セットバック型

たとえば、斜面をそのまま利用して住棟を階段状に建設した団地として「セットバック型」というものがあります。ひな壇のように並んだ団地には、一種の迫力や贅沢感が感じられます。

テラスハウス型

また、賃貸物件にはテラスハウスというタイプがありますが、団地にも「テラスハウス型」があります。これは各住戸内がそれぞれ2階建てになっていて、各住戸の玄関を入ると屋内に階段があります。各住戸にはテラスと専用庭が設置され、地盤の弱いところでも建設できるというメリットがありました。

市街地住宅

都市部に建てられた団地では、「市街地住宅」と呼ばれるものもみられました。これは、建物の低層階に商業施設などが入り、上層階が住宅になっているというもので、住宅の郊外集中によるドーナツ化現象を緩和するために導入されました。

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特徴的な団地の間取りについて

団地には、住棟以外にも特徴があります。間取りの特徴としては、「正方形型」という点が挙げられるでしょう。団地には、住戸自体がほぼ正方形で、そのなかで区切られた各部屋も正方形に近い形をしているというタイプが多かったのです。

現在よくあるマンションの間取り図をみてみると、住戸自体の形としては玄関から窓に向かって細長い長方形になっているものが多く、団地の正方形型とは違うことに気づくでしょう。

そして、団地では玄関を出ると階段があるという構造になっていることが大半でした。階段を挟んで向こう側には隣の住戸があるという団地の構造は、「2戸1(ニコイチ)」とも呼ばれました。

「ニコイチ」の団地では、一つの住棟に複数の階段が存在し、現在のマンションのような外廊下がなく、風通しがいいという特徴があります。

おわりに

団地といえば思い浮かぶ“ようかん”のような住棟は「フラット型」と呼ばれ、5階建てほどの中層フラット型住棟は戦後の団地を代表するものでした。この団地が、今あるマンションの“原点”ともいえるものです。

しかし、全国に相次いで建てられた団地はフラット型のものばかりではなく、土地の有効活用や景観などの観点でさまざまな工夫が施されています。そうしたことから、現在も多くの団地ファンの注目を集めています。

このようなことを知っていくと、団地という住宅の魅力をより深く感じられるようになり、団地のイメージも変わっていくでしょう。


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